蕎麦子さんの栞

読書感想文と本にまつわるあれこれ。

ぼくを探しに/シルヴァスタイン

*あらすじ*

 足りない「何か」をさがしに行く絵本。

*お気に入り度*

☆☆☆☆☆

*感想*

 この本との出会いは、私が中学を卒業した春でした。大親友だった女の子がプレゼントに送ってくれたのです。

  彼女は成績は今ひとつだったようですが発想の豊かな文学少女で、 成績は良かったけれど大人しかった私を常にリードしてくれる存在で、小学校6年間、ほとんど毎日一緒 でした。

   ところが中学に進学して、勉強や部活動でも成績や結果が公になるようになって、周りの環境が一変、新しく仲良くなった友達の影響もあって、私の性格も少しずつ積極的になっていきました。そして、それと共に、彼女とはだんだん疎遠になっていったのです。

   そして、中学卒業のとき。この本をプレゼントされたのです。

   当時の私は全く人間が浅く、この本を選んだ友達の気持ちを汲み取ることが出来ず、ただ単にお返しにと、なんの考えもなしにぬいぐるみを贈ったのでした。

   彼女からのメッセージを台無しにしてしまった後悔は、何十年と経った今でも続いています。おそらく、あの時気づいていれば、刎頚の友となれたに違いないからです。

   私は、ピースを置くことに気づかなかったのです。

 

 

 

#シルヴァスタイン

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