蕎麦子さんの栞

読書感想文と本にまつわるあれこれ。

炎路を行く者: 守り人作品集/上橋菜穂子

*あらすじ*

『蒼路の旅人』、『天と地の守り人』に登場したタルシュ帝国の密偵ヒュウゴの少年時代を描いた「炎路の旅人」。そして、女用心棒バルサが養父ジグロと過酷な旅を続けながら成長していく少女時代を描いた「十五の我には」。

*お気に入り度*

☆☆☆☆☆

*感想*

 それにしても、守り人シリーズに出てくる人たちは皆、壮絶な過去を持つ人ばかりだ。この「炎路を行く者」のヒュウゴも然り。壮絶で悲しく辛い状況であればあるほど、無償で助け気にかけてくれる人の気持ちがじんわり身に染みる。ヒュウゴが自分の置かれた立場に負けそうになりながらも、立ち直って行く姿にほっとした。

 「十五の我には」若かりし日の無鉄砲なバルサを大きな包容力で導くジグロ。その時には見えなかったことも、少し成長すると見えるようになることが多々ある。とすると、5年後の自分が今の自分に言いたいことってなんだろうなあ?

 

 

#上橋菜穂子

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